歯医者さんの機器消毒、滅菌一体どんな事をしているの？
こんにちは、藤沢ギフト歯科の歯科衛生士です。
すっかり秋めいて肌寒くなってきましたね、
待ち望んでいたような、でも少し寂しいような、、皆様風邪などは引いてないでしょうか？
私は少しでも体調に異変を感じたら、湯船に浸かり生姜湯を飲み21時には寝たい。
を実践しています。我流なので実際の効果は分かりません（笑）風邪薬はそれでも変化がなかったら、、、
あとはコンクールやエスクールでうがいは有効です！
うがい薬の詳細はこちら▶歯磨き後のうがい薬は効果ある？
さて、今回のブログでは豆知識と言いますか、歯科医院の裏側のお話をしたいと思います。
「歯医者の機器消毒、滅菌は、一体どんな事をしているの？」
歯科医院では一般の処置に加え、抜歯やインプラントオペなど観血的な外科処置も多く行われています。
感染を防ぐためにも、日頃からの
手指消毒
防護具着用
環境衛生
適切な機器の処理(消毒、滅菌)
を徹底することが重要です。
実際のところ「この器具はどのように滅菌されているんですか？」と
質問を受けたことはほとんどありません。
そのくらい患者様は信頼をしてくださっている、言えば当たり前とも言える
歯科診療においてとても大切な欠かせないのが機器の消毒、滅菌です。
消毒・滅菌とは
「消毒」と「滅菌」この二つは全くの違いがあります。
「消毒」・・・細菌やウイルスの数を減らしたり、人体に有害な微生物の感染力を害のないレベルまで減らす事。
「滅菌」・・・全ての細菌やウイルスを死滅させる事。
それらにどんな方法を採用しているのか、当院の作業工程と共に詳しく解説していきます。
消毒・滅菌作業工程
洗浄
使った機器は、タンパク質分解用洗剤を用いて汚れや薬液を洗い流し、超音波洗浄機にかけます。
超音波洗浄機の効果としては、液体中の泡によく衝撃波と水の分子を洗浄物にぶつけ、キャビテーション効果で汚れを落とします。
この超音波洗浄機の威力は偉大で、目に見えない器材の細部まで短時間で洗浄してくれます。
超音波洗浄を行っていないと、次のステップの消毒・滅菌が十分に効果を発揮しないほど大事な工程で、
超音波洗浄機にも血液、脂肪、タンパク質分解液を用いるのでダブルの効果で洗浄が果たせます。
化学的殺菌・消毒
ゴムやプラスチック製器具等で高熱により変形してしまうものや滅菌できないものは、科学的に薬剤を使って殺菌消毒を行います。
5分以上薬液に浸透させ、その後十分に水洗を行います。
高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)
機械の中で圧力をかけ、高温の蒸気で上げることによって、細菌や微生物のたんぱく質を変性させ死滅させる滅菌法です。
高圧蒸気滅菌は飽和蒸気を用いることで、短時間で滅菌することができ、歯科では一般的な滅菌方法として広く用いられています。
100度を越える高熱にての滅菌になるため、滅菌できるものと、科学的な殺菌・消毒が必要になるものと分けられます。
中でも当院ではクラスBといわれる最高水準の滅菌を達成した滅菌機を採用。感染症に対して安心安全の医療を受けることができます。(＊滅菌器の分類はクラスB(Big)、クラスS(Specific)、クラスN(Naked)があり、クラスBが最高水準です。)
リサについて詳しくはこちら▶クラスBオートクレーブリサ
滅菌する際は、滅菌バックにて個別にパッキングを行っています。実際に診療で機器を使う際は、治療開始と同時に滅菌バックから開封し使用するため、汚染されず機器を使用することができます。
ハンドピース専用滅菌機
歯を削ったり、詰め物を調整したいする器具をハンドピースと呼びます。一日の診療で多く使用する機器ですので、短時間でスピーディーにハンドピースのみを滅菌できるよう、専用の滅菌機を導入しています。
これがないと診療が追いつかない程、優秀に働いてくれているいいやつです。
こちらもオートクレーブ同様高熱ほかほかで仕上がってくるため、滅菌後は使用できる温度になるまで冷ます必要があります。
番外編
ユニットの消毒
機器とは異なりますが、患者さんが座った椅子、ユニット、水回り、触れた場所には抗菌剤配合の除菌・抗菌スプレーを用いて消毒を行います。
またユニットのライト部分、テーブル、スタッフ用の椅子も同様に消毒剤を吹きかけたタオルにて清掃を行い感染対策を徹底します。
口腔外バキュームの使用
こちらも感染対策のひとつとして、ハンドピースや薬液、材料の飛沫感染確率を下げてくれる優れものです。
使用中の音は大きいですが、その分よく吸ってくれているのが伝われば幸いです。
最後に
当院では皆様が安心して通院していただけるようこれからも感染対策、環境美化に務めて参ります。
お口でお困りのことがございましたら、藤沢にお住まいの方もそうでない方も、藤沢ギフト歯科にてご来院お待ちしております。