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小児歯科
〜歯医者を嫌いにならないようにするのが、
歯科医院の務めです〜

当院の小児歯科の3つの特徴

当院の小児歯科の3つの特徴

お子様のペースに合わせます

お子様によって、できること、できないことが全然違います。2歳でも全く問題なく歯のクリーニングを受けられるお子様もいらっしゃいますし、6歳でも大人しく座れない子もいます。

進行してしまった虫歯があったら、早めに削って埋めるのがもちろん良いですが、治療が苦手な子であれば、無理はしません。進行を遅らせる薬を塗って、時間を稼ぎ、だんだん慣れてきてできるようになってから、しっかり治せば良いと思っています。

お子様にもしっかり
説明します

「3歳児の子供でも15歳の子供だと思って接するのが大切」と書いてある本を読んだことがあります。子供だからと言って、説明をせずに治療をすることはありません。注射が必要な時は、「注射をするよ。ほんのちょっとだけチクっとするけど、1回だけだから大丈夫だよ。」と伝えます。

伝えないで注射をする方法もあるかと思いますが、3歳でも、しっかり必要性を伝えるとわかってくれる場合がほとんどです。ごまかしながら注射や治療をすることで、お子様が「騙された。」と感じてしまうと信頼関係に傷が付くと考えています。

家庭での虫歯予防法を
お伝えします

虫歯が出来てしまった原因は家庭にあります。いくら歯科医院で上手に治療が出来たとしても、原因に対応しなければ、必ずまた虫歯になります。虫歯予防のポイントはシュガーコントロールとフッ素です。砂糖を摂取する頻度が減らすことは虫歯予防に劇的に効果があります。

低濃度のフッ素を毎日使用することで、歯を強化し、保護することができます。また、歯磨きの仕方やフロスの使い方など、お子様にあった方法をオーダーメイドでお伝えするようにしています。

小児歯科の治療方針

もっとも大切にしていることは歯医者を嫌いにならないようにしていることです。歯科医院に慣れていないお子様は、マスクをしている知らない大人に、「口の中を見せて。」と突然言われると、恐怖心を抱くことが多いと思います。

お互い一人の個人として接することができるように、笑顔でしっかり名前を名乗り、会話をすることから診療を始めます。問題なく診察できそうであれば、お口の中を見せてもらい、治療の必要があればその必要性を丁寧にやさしく説明します。

もし、治療が上手にできなくても、緊急性が高い治療(歯が脱臼して、すぐに戻さないといけないなど。)でない限り、押さえつけて治療を完遂するということはしません。少しでもうまくできたことを褒めて、次に繋がるように、そして近い将来上手に治療ができるように見守る姿勢で診療を行います。

「初めての歯科治療」を検討している親御さまへ

「初めての歯科治療」を検討している親御さまへ

「初めての歯科治療」はお子様にとってとても大きなイベントです。

なぜなら、「初めての歯科治療」でできたイメージが、その子の長い人生に影響を与えるかもしれないからです。

おそらく、なんとなく怖いと感じているお子様が多いのではないでしょうか。当院では歯科治療に慣れていないお子様に対して、「歯科医学的に必要な治療を直ちに行う。」ということはしません。その子が歯科医院を嫌いにならずに(むしろ好きになってくれると最高です。)、継続的に通える環境を整えることを重要視しています。笑顔で接する、お子様を一個人として尊重する、お子様のペースに合わせる。などがポイントだと考えています。

親御さまが、「早く虫歯を治してほしい。」と思うのは自然です。できれば私たちもそうしたいのですが、すぐには治療ができないお子様もいます。無理やり治療を行って、その場は解決したとしても、その後全く虫歯ができないという保証はありません。

もし新しく虫歯ができてしまった時には、以前無理やり治療されたという恐怖が残っており、歯科医院を受診できないかもしれません。そして、その他の歯も虫歯になり、治療ができないまま過ごすのです。一人もそのようになってほしくありません。「初めての歯医者」が良いイメージになるよう、そして良いイメージがずっと継続するよう、楽しく診療を行いたいと思っています。

また、当院では歯並びの変化も慎重に観察します。乳歯が生え始め、生え揃い、永久歯が生えてくる、それぞれの成長の段階でチェックポイントがあります。現状から未来のお口の状態を予測して、お伝えするようにしています。

乳歯が虫歯になったら?

乳歯が虫歯になったら治療が必要です。乳歯の虫歯を放置することで、永久歯も虫歯になりやすくなりますし、歯並びにも影響が出ます。

また、痛くて噛めないなどの状況が常態化してしまうと、食事内容、栄養内容が悪くなり、成長発育にも悪影響があります。

治療も大事ですが、なぜ虫歯になってしまったのかをよく考えて対策を考えていかなければ、また再発してしまいます。

多くの場合、歯磨きが不十分、甘いお菓子をよく食べる、ジュースを日常的に飲む、などのことが当てはまりますので、それらの点の改善が必要です。

乳歯の虫歯治療

乳歯の虫歯を経過観察すべきか、治療するべきかは、お子様の状態、虫歯の状態などを総合的に判断して決めています。

治療をする場合は"削って埋める"ということが基本です。これは永久歯と同様です。永久歯の治療は麻酔をして行うことがほとんどですが、乳歯の場合は麻酔をせずに治療できる場合が多々あります。

なぜなら、乳歯は永久歯に比べて感度が低いからです。多くのお子様は注射嫌いであるということ、そして乳歯の感度は低いということから、当院では可能であれば麻酔をせずに治療を行うようにしています。(もちろん、必要な場合は麻酔を行います。)

また、使用する材料も工夫しています。永久歯に使う材料は、完全に歯を乾燥させた状態で使用することで効果を発揮しますが、お子様によっては歯の乾燥が難しいことがあります。その場合は唾液に強い材料を選択しています。

子供の虫歯

子供の虫歯の原因

主な原因は歯に付着するプラーク(歯垢)です。生えたての歯は虫歯になりやすいので、十分なケアが必要です。

子供の虫歯の原因

虫歯は移るのか

虫歯菌は主に親御さんからお子様へ移ります。歯が生えると、歯の表面に様々な細菌が付着します。その細菌の中に虫歯菌が多く含まれているのか、そうではないのかが非常に重要です。もちろん虫歯菌が多くない方が良いのですが、そもそも歯が生える前の赤ちゃんのお口には虫歯菌はいません。それなのになぜ歯が生えると虫歯菌が検出されるようになるのでしょうか?

実は親御さまのお口の菌がお子様へ感染するのです。親御さまの口腔内に虫歯菌が多ければ、お子様のお口にも虫歯菌が多くなってしまいます。

お子様のお口の中には虫歯菌以外にも数百種類の細菌がいて、細菌たちの領土争いが繰り広げられています。これは生まれた瞬間から始まります。そして、やがて生えてくる歯も細菌たちが狙う領土の一つです。そこに多量の虫歯菌が送り込まれてきてしまうと、勢力図が大きく変わり、虫歯になりやすいお口になってしまうのです。

この領土争いは2歳〜3歳頃にある程度の決着がつくと言われています。この時期に親子揃ってお口を綺麗にした状態を保ち、お子様への虫歯菌の定着を防ぎましょう。

虫歯になりやすい子供

ということが揃うと虫歯になりやすいと言えます。

子供の虫歯予防

自宅で行うケア

子供の虫歯

自宅では少なくとも1日朝晩の2回は歯磨きを行なってください。

「いつまで仕上げ磨きをすれば良いか?」という質問には「お子様がしっかり磨けるようになるまで。」とお答えしています。小学生高学年になっても、時々チェックしてあげるのが良いと思っています。

歯磨き粉はフッ素入りのものをお勧めします。フッ素の力で歯を強化して虫歯を予防できます。

ぜひフロスも行なってください。5歳の子供の3人に1人は乳歯の奥歯の間に虫歯があるという報告があります。歯の間の虫歯を予防するためにはフロスが最も効果的です。子供用のフロスがあるので、お勧めします。

さらに言うと、時々プラークチェックを使用して、どこにプラークが付着しているのか確認していただくと、なお良いです。

子供の虫歯

歯医者が苦手な
子どもに対して

歯医者が苦手な子どもに対して

歯医者が嫌いならない
3つのコツ

歯医者に行く前に気をつけること

しっかりと歯医者に行くことを伝えましょう。できれば直前ではなく、1週間ほど前から伝えていただくのが良いです。「注射の麻酔を打つよ。」とか「削られるよ〜。」などと怖がらせるのではなく、「歯に問題が無いか見てもらう。」「面白い機械がいっぱいあるよ。」などと、前向きな言葉をぜひおかけください。

歯医者に来てから

親御さんはできるだけリラックスした雰囲気でいてください。親御さんが緊張されているとお子様も敏感に察してしまいます。我々も可能な限りにこやかに優しく接するようにしています。繰り返しになりますが、「普段ちゃんと磨いてないから、削られるよ。」などという脅しの言葉はNGでお願いします。

また当院の待合室にはガチャガチャが置いてあります。「ちゃんと診てもらえたらガチャガチャができるかもよ。」とぜひ言ってみてください。ちょっとでも頑張れたお子様はは診療後にコインをもらってガチャガチャができますよ。

治療が終わってから

たくさん褒めてあげてください。治療直後に褒めるだけでなく、ご自宅に帰ってからも褒めてあげるのが良いです。例えば、治療に同席しなかった旦那様に、「〇〇ちゃんは今日歯医者で頑張ったんだよ。」とお子様に聞こえるように言えば、お子様は誇らしい気持ちになります。

数日経ってからもふとした時に言ってあげてください。「そう言えば、この前歯医者さんでしっかり治療できてすごかったね。」と話しかけてあげれば、「余裕だよ。」なんて言ってくれたりするかもしれません。

子供の歯磨き嫌いについて

子供の歯磨き嫌いについて

子供が歯磨き嫌いなのは普通のことです。子供はマイペースに生きていたいのに、いきなり口の中に何かを突っ込まれ、時に痛い力でゴシゴシされるのですから、歯磨きが好きな子の方は非常に珍しいです。

1〜3歳の子を持つ親御さんによく聞かれるのが、「歯磨きを嫌がるんですが、どうすれば良いですか?」という質問です。これに関しては「嫌がっても、抑えて歯磨きをしましょう

いつか子供が慣れますし、分かってくれます。」と答えています。 嫌がるのに無理やりするなんてかわいそう、と思う方もいるかもしれませんが、歯科関係のものからすれば、歯磨きが不十分で虫歯になってしまう方がかわいそうです。

小さい子供には歯磨きの意味は分かりません。だから嫌がるのは当然です。しかし、「虫歯にならないようにしようね。」と声をかけながら毎日歯磨きをしていれば、子供は「歯磨きで虫歯にならないようにしているんだ」ということだんだんと分かり、普通に歯磨きをさせてくれるようになります。

家から帰ったら手を洗うこと、お箸の持ち方を正すことなどは家庭で行う教育です。必要だから時間をかけて教えるわけで、歯磨きもこれと同じだと思います。

とは言っても、できれば子供に与えるストレスは軽減させたいですね。以下に歯磨き嫌いにさせない対策を記載したのでご参考ください。

歯磨き嫌いにさせない
4つの対策

  • 眠くないときに歯磨きをしましょう。
    眠い時は、少しでも嫌なことを受け入れられません。夕食後、これ以降何も食べないというタイミングに早めに歯磨きをするのが良いです。

  • 歯磨き粉や歯磨きジェルの使用は効果的です。
    子供が好きな味付けがされているので、何も付けないよりは歯磨きしやすい印象があります。フッ素が含まれているものを使用すれば虫歯の予防効果もあるので、オススメです。

  • 歯磨きする時は笑顔で楽しい雰囲気にして歯磨きを行いましょう。
    怖い顔でゴシゴシ磨かれると子供は嫌になってしまいます。話しかけながら歯磨きをするのも良いです。
    「ここにいるばい菌をやっつけるぞ〜。」でもいいですし、「今日楽しいことあった?」など、なんでも良いから話しかけて、歯磨きから意識を反らせて短時間に終わらせられるといいですね。

  • 痛くないように磨きましょう。
    特に上の前歯の間にあるスジは擦られると痛みを感じます。
    見えないからといって頬を引っ張り過ぎても痛みを感じますので、気をつけたいポイントです。

    また、ブラシ圧が強すぎると歯茎に痛みを感じます。
    ブラシの毛先でささっと磨くだけでプラーク(細菌)は除去できますので、力加減に気をつけましょう。この点は歯科医院でアドバイスを受けるのが理解しやすいと思います。

お子さんに最も適した
フッ化物の配合濃度は?

フッ化物の配合濃度は?

就学前のお子様には500ppmの濃度が良いですが950ppmの濃度でも通常量の使用であれば過度の心配は不要です。うがいができない場合は飲み込んでしまっても構いません。

赤ちゃんの歯並びについて

赤ちゃんの歯並びについて

赤ちゃんの歯が
生える時期は?

赤ちゃんの歯が生える時期は個人差がありますが、下の前歯が早くて生後5~6ヶ月に生えてきます。1歳半頃に上8本、下8本の計16本になり、2歳半頃に全ての乳歯が生えそろい、合計20本となります。稀に、生まれつき下の前歯が生えている赤ちゃんもいます。

どこから順番に
歯が生えますか?

下の前歯→上の前歯→上下の側切歯→上下の第一乳臼歯→上下の犬歯→上下の第二乳臼歯という順が
一般的です。

いつまでに生えそろうのが
一般的ですか?
また、生えてこないケースは
ありますか?

2歳半頃に全ての乳歯が生え揃うのが一般的です。生えそろわない場合や、本数が足りない場合は先天的な欠損を疑います。先天的な欠損があっても何かできるわけではないので、生えた歯を虫歯にさせないことを意識するのが良いと思います。乳歯に先天欠損があっても、永久歯の本数に問題がないこともあります。

前歯がすきっ歯でも
平気ですか?
歯並びが悪かったら
まずいですか?

乳歯の前歯がすきっ歯でも全く問題ありません。むしろ望ましい状態です。逆に乳歯がキツキツに生えていたり、ガタガタだと、永久歯が生えるスペースがなく、歯並びが悪くなってしまいます。

赤ちゃんの歯磨きについて

いつから始めるのが
ベストですか?

赤ちゃんの歯磨きについて

歯が生えたら歯磨きを始めましょう。初めはガーゼなどで拭うだけで十分です。歯が増えてくると、ガーゼでは効率が悪くなったり、噛まれて痛かったりするので、歯ブラシに変更して磨きましょう。

どんな歯ブラシを
使えばいいですか?

普通の歯ブラシが良いです。頭が小さいものを使いましょう。ゴム製のものもありますが、細菌の除去効率は悪いのでオススメしません。ゴム製ブラシで口に物が入るのを慣れさせるのは良いと思います。

歯磨きを嫌がらせないコツ

力を入れすぎず、痛くないように歯磨きをする、眠くなる前に終わらせてしまう、テレビなどを見せながら行う、などの方法が思いつきます。しかし、子育ての経験上、なかなか嫌がらせないで歯磨きをするのは難しいです。そもそも、まだ歯磨きの意味をわからない子供にとっては、寝させられ、抑えられ、口の中に何かを突っ込まれ、ゴシゴシされるなんて、嫌に決まっています。

「嫌がっても、必要だからやる。」という気持ちで歯磨きをしてあげてください。ずっと続けていれば、3歳頃になると嫌がらなくなってきます。

1歳児・2歳児・3歳児が
虫歯になったら?

1歳児が虫歯になったら治療するのは非常に難しいです。削って治療する場合は、親御さんが体を抑え、アシスタントが顔を抑え、術者がスピーディーに削って埋める必要があり、赤ちゃんも含めてみんなが汗だくになります。ですから、削って治療する場面はほとんどなく、多くの場合は治療ができるようになるまで、「時間を稼ぐ」という方法をとります。

初期の虫歯であれば、フッ素や「ナノシール」などの再石灰化を助ける薬を塗布して、時間を稼ぎます。そして、2歳、3歳になり、少し治療ができるようになったタイミングで虫歯を削って埋める処置をします。

虫歯初期ではなく、進行してしまっている場合は、それ以上の虫歯の進行を止めるために「サホライド」という薬を塗ることがあります。サホライドは塗った部分が黒く変色し、見た目に悪影響があるので、奥の手というイメージです。

2歳児や3歳児で上手に治療できる子がいますので、その場合は通常の虫歯治療(CR充填)を行います。非常に個人差があるので、怖がる子は歯科医院に慣れるまで、やはり時間稼ぎをして、治療ができるようになるタイミングを待つようにしています。

成長によるお口の変化

  • 生後半年頃

    乳歯が生え始めます。ガーゼで拭うなどして、清掃しましょう。

  • 2歳半前後

    乳歯が全て生え揃います。乳歯の奥歯の間は虫歯になりやすいので、フロスを通しましょう。高濃度フッ素の塗布も予防に効果的です。

  • 4~5歳頃

    前歯の間に隙間ができ、永久歯が生えるスペースが確保されます。隙間がない場合は永久歯がガタガタになってしまう恐れがあります。前歯をよく使って食事をすることで、成長を促すことができると言われています。遅くともこの頃には指しゃぶりを卒業しましょう。

  • 6歳頃

    乳歯の後ろ側に6歳臼歯(第一大臼歯)が生えてきます。
    歯の溝は虫歯になりやすいので、小さい歯ブラシで丁寧に磨きましょう。シーラントも虫歯予防に効果的です。下の前歯も生え始めます。

  • 7~12歳

    永久歯への交換が進み、ダイナミックにお口の中が変化する時期です。 だんだん仕上げ磨きをさせてもらえなくなりますが、虫歯予防には重要な時期です。 7歳頃は子供の矯正治療の必要性を判断する良いタイミングですので、心配なことがあればご相談ください。

歯医者で行うケア

子供の虫歯

歯科医院では、虫歯や歯肉炎、歯並びのチェックを行い、必要に応じて歯磨き指導を行います。その後、専門的なクリーニングにより、普段除去できないプラークを含めて、お口の中を清潔にします。

ご希望があれば、高濃度のフッ素塗布が可能です。通常の歯磨き粉には含まれる量の約10倍の濃度のフッ素を使用します。高濃度のフッ素は歯の表面に吸着し、口の中の酸性度が高まったときに遊離して歯を保護します。

当院では2歳頃からフッ素塗布を始めることをお勧めしています。乳歯が生え揃う時期だからです。前述の通り、乳歯の奥歯の間は虫歯になりやすいので、出来るだけ予防したいと考えています。

虫歯になったことがないのであれば半年に一回程度、虫歯になったことがあるのであれば、3〜4ヶ月に一回程度の塗布を継続するのが良いです。

フッ素塗布以外の予防方法として、シーラントをお勧めすることがあります。シーラントは虫歯になりやすい奥歯の溝を埋める処置です。

特に萌出したての永久歯は虫歯になりやすいので、様々な方法を組み合わせて予防をしていくのが良いです。

6歳頃に萌出する第一大臼歯、そして12歳頃に萌出する第二大臼歯へのシーラント処置は有効だと考えています。

子供の虫歯

定期検診のペースは3ヶ月〜6ヶ月に1回をお勧めしています。虫歯のリスクが高いと考えられる場合や、すでに虫歯になったことがあるお子様は3〜4ヶ月に1回、リスクが低いお子様は6ヶ月に1回の頻度でお越しいただくのが良いです。

必要なケア

小児歯科のよくある質問

  • 乳歯が揺れているなら問題ありません。
    もし1ヶ月経っても、状況が変わらない場合は歯科医院の受診をお勧めします。

  • 歯磨きをする意味を伝えましょう。
    意味が分からない年齢の場合は、楽しい雰囲気で歯磨きをしましょう。

  • 完璧ではなくとも、概ね歯の表面のプラーク(歯垢)が除去できているかどうかです。
    歯科医院ではプラークの染色液があるので、それで染め出しを行い、20%以下の付着であればよく磨けていると判断します。

  • 歯科医院を受診しましょう。虫歯の程度により対応が変わるので、なるべく早い受診が良いです。

  • 早くて5歳頃です。多くの場合は7〜8歳頃に上下の前歯が4本揃ってから矯正治療を開始します。

  • ご朝食後と夕食後の2回は行いましょう。

このページの監修医師:院長 黒木より

ほとんどの場合、親御様が気にされることは、虫歯の予防と歯並びでしょう。

虫歯予防には、歯磨きをしっかりすること、フッ素をうまく使うこと、そしておやつと上手に付き合うことがポイントです。
虫歯予防先進国のスウェーデンで使われている教科書には、「甘いおやつは週に1回だけ。」と記載されておりました。
なかなか難しいことですが、チョコ、クッキー、ジュースなどを控えて、せんべいや野菜チップスなどに変更するのが虫歯予防としては正解です。

歯並びは、定期的な観察とタイミングが重要です。
ご相談の時期は下の前歯が4本生えたくらいの時が良いでしょう。
治療するにはまだ早い場合が多いですが、遅すぎるよりは断然良いです。
その後の状態を定期的に見ることで、適切なタイミングに適切な処置が可能です。
もちろん、少しでも気になるのであれば、いつでもご連絡いただいて構いません。

院長:黒木 祐吾

【所属・受講セミナー】
・日本歯周病学会
・日本顎咬合学会
・弘岡秀明歯周病学コース
・マイクロエンドセミナー
・プチ矯正セミナー
・アライナー矯正の流儀
・インビザラインドクターライセンス
・日本矯正歯科学会
・日本歯科薬物療法学会
・石井歯内療法研修会セミナー
・Dr森下矯正基礎臨床コース
・セファロ分析セミナー
・エムドゲイン再生療法認定コース受講
など学会参加含めて多数

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