歯周病と全身疾患の関係性。歯の健康が全身の健康を守る
歯周病と全身疾患の関係性。歯の健康が全身の健康を守る
神奈川県藤沢市の歯医者、藤沢ギフト歯科・矯正歯科の黒木 です。
今回は、「歯周病と全身疾患の関係性。歯の健康が全身の健康を守る」：歯周病と糖尿病、心臓病などの全身疾患との関係性を解説し、歯の健康が全身の健康に与える影響の大きさ」についてお話をしていきます。
結論：歯周病は、口の中の病気にとどまらず、全身の健康に深刻な影響を与える可能性があります。歯周病の予防と治療は、全身の健康を守るために不可欠です。
目次
1.歯周病とは？
2.歯周病と全身疾患の関係性
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糖尿病との関係
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心臓病との関係
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その他の疾患との関係
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歯周病の予防方法
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まとめ：歯の健康は全身の健康の基礎
1. 歯周病とは？
歯周病は、歯を支えている歯周組織（歯槽骨、歯根膜、セメント質）に細菌が感染し、炎症を起こす病気です。歯周病が進行すると、歯がぐらつき、最終的には歯を失う可能性があります。
2. 歯周病と全身疾患の関係性
2.1 糖尿病との関係
歯周病と糖尿病は、互いに悪影響を及ぼし合うことが知られています。糖尿病患者は、血糖値が高い状態が続くため、免疫力が低下し、歯周病になりやすい傾向があります。逆に、歯周病があると、血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病が悪化する可能性があります。
この関係は治療において非常に重要です。糖尿病の方で、歯周病の治療を徹底的に行うと、血糖値が劇的に改善することがあります。これはアメリカのピマインディアンという先住民が糖尿病と歯周病になりやすいことから研究が進められ、明らかになった結果です。日本の糖尿病科医の先生も歯周病治療の重要性を認識されており、歯科医院との連携がなされております。
2.2 心臓病との関係
歯周病の菌が血管内に入り込むと、血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患のリスクが高まります。また、歯周病の慢性的な炎症が、動脈硬化を促進する可能性も指摘されています。
2.3 その他の疾患との関係
歯周病は、以下の疾患との関連性が指摘されています。これらはまだわかっていないことも多く、今後の研究でより明らかになることが期待されています。
- 呼吸器疾患: 歯周病菌が肺に到達し、肺炎などの原因となる。
- 関節リウマチ: 歯周病の慢性炎症が、関節リウマチの発症や悪化に関わる。
- 早産・低体重児出産: 歯周病菌が胎盤に到達し、早産や低体重児出産のリスクを高める。
3. 歯周病の予防方法
- 毎日の丁寧な歯磨き: 歯ブラシと歯間ブラシを使って、歯垢をしっかり落としましょう。特に歯間ブラシは重要です！
- 定期的な歯科検診: 歯科医院で定期的に歯のクリーニングを受けましょう。ご自身でケアできるのは7割程度と言われています。どうしても除去できない細菌がいますので、歯科医院で専門的に除去を行います。
- プロフェッショナルケア: 歯周病が進行している場合は、歯科医師による専門的な治療を受けましょう。「3ヶ月に1回通っていたのに、ある日突然抜歯が必要と言われた！」という方がいらっしゃいます。これは歯周病の根本原因を除去せずに、表面上のメンテナンスだけを行なっていたことから生じる悲劇です。歯周病の専門的治療が可能な歯科医院でメンテナンスを行なっていればこのような事態は通常は起こりません。
4. まとめ：歯の健康は全身の健康の基礎
歯周病は、口の中の病気にとどまらず、全身の健康に深刻な影響を与える可能性があります。しかし、適切な予防と治療を行うことで、歯周病の進行を止め、全身の健康を守ることができます。
歯の健康は、全身の健康の基礎です。日頃から歯のケアを心がけ、定期的な歯科検診を受けることをおすすめします。