こんにちは藤沢ギフト歯科・矯正歯科の黒木です。

今回は、歯ブラシや洗口液で有名なサンスターが2021年4月に行った、「世界15カ国での口腔衛生意識調査」についてご紹介します。

サンスターのHPから記事が読めます。→https://www.sunstar.com/jp/newsroom/news/20211108/

このレポートはヨーロッパ、アジア、北アメリカ、南アメリカの15カ国で、各国1000人以上、合計15000人以上に、お口の健康に関するアンケートを行い、それをまとめたものです。

まず、世界の人が何に一番悩んでいるかというと、ヨーロッパ、アメリカでは知覚過敏、日本とシンガポールを除くアジアでは虫歯でした。そして、日本人は口臭に最も悩んでいるとの結果が出ています。

いきなり地域差が出ていて面白いですね〜。

選出されているアジアの国は、日本、シンガポール、インドネシア、タイ、中国です。インドネシア、タイ、中国では虫歯が多く、シンガポールでは知覚過敏が多くなりました。

シンガポールは欧米と悩みが似ています。発展しているイメージがあるので、悩みも似てくるのか〜、というところですが、日本が全然違う結果というのが不思議です。

日本は、知覚過敏で悩む人が15カ国の中で最も少ない(19%)という結果になりました。欧米やシンガポールは30%です。テレビでは、よくシュミテクトのCMが流れているので、知覚過敏で悩む人は多いと思っていましたが、海外の方が悩む人は断然多いようです。

残念ながら、今の私には理由の検討がつきませんので、いつか知れるようにアンテナを貼っておこうと思います。日本人が我慢強いだけじゃないのか?思ってしまいますが、科学的な答えが知りたいところです。

さて、日本人の悩みの第一位は口臭でした。これは15カ国中1番多く、34%の人が「口臭がある」と回答しています。タイ(30%)、中国(26%)と続きますが、欧米は16%以下で、日本の半分以下でした。

これも、日本人が「和を尊し」として、他人に迷惑をかけないようにしている所以ではないか?と思ってしまいましたが、生活習慣の違いがアンケートにくっきり出ていますので、その点は押さえておきましょう。

1日に2回歯を磨く人の割合は日本人が15カ国平均よりも多い結果でした。

一方、舌を磨く、年2回歯科医院に行く、洗口液を使用する、フロスを使用する、電動歯ブラシを使用する、などの項目は全て日本人が15カ国平均よりも少ない結果でした。

簡単に言うと、日本人は、「歯磨きはしているけど、他のケアはしていない。」ということです。

歯ブラシだけでは、清掃に限界がありますので、歯科医院では、必ずフロスや、歯間ブラシなどの補助清掃器具の使用を促します。今までフロスを使っていなかった人が、使い始めるだけで、格段に状態が良くなりますからね。

フロスや歯間ブラシの使い方に関してはこちらをどうぞ→デンタルフロスと歯間ブラシで100%磨きを目指そう

口臭が気になるなら、歯磨きに加えて、フロスや歯間ブラシの使用と舌磨きを行いましょう。さらに対策するのであれば、洗口液の使用が良いと思います。

 

「口の健康が全身の健康に関係するか?」と言うアンケートでは、なんと、日本人の38%が関係すると考えていました!これはすごいです。ダントツ一位です。

世界平均が21%で、アメリカでは24%、最下位はイギリスで12%ですよ。

歯科界全体の啓蒙活動がいい結果をもたらしているんだなぁと感じました。

しかし、面白いのは、前述の「年に2回歯科医院に行く」とか「フロスを使用している」などの割合が日本では少ないことですよね。

「とりあえず、歯が大事なのは知ってるけど、何すればいいかわからん。」という日本人が多いということでしょう。

日々の臨床で「どのように歯を守るのか」という点を強調してお伝えする必要があるなと思いました。

 

なんでもそうですが、世界と日本の比較は面白いですね。また、面白い記事があればご紹介いたします。

歯の守り方についてお悩みの方は、藤沢市にお住いの方も、そうでない方も藤沢ギフト歯科・矯正歯科にご相談ください。

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