こんにちは。藤沢ギフト歯科・矯正歯科の黒木です。

先日インビザラインに関するセミナーを受講してきました。

受講したのは、日本におけるインビザラインの第一人者のお一人である松岡先生主催の松岡塾アドバンスコースです。全3回の1回目です。ベーシックコースはオンラインで受講しましたが、今回は会場開催でしたので、久しぶりに東京まで行ってきました。

オンラインは移動の手間が省けていいですが、会場の方が緊張感があるので、集中して聴けるのがいいですね。松岡先生もオンラインよりも生き生きしているように見えました(笑)

さて、内容ですが、アドバンスコースということもあって濃密でした。頭がパンパンになり、整理して聞いていくのが大変でした。

勉強になったことはたくさんありましたが、特に2つのことは印象に残りました。

1つ目は講義のかなり序盤で、「リスクを理解して排除する。」という話をされていたことです。多くのセミナーではリスクというのは後から話す印象です。「このやり方だと綺麗にできます。」「満足度が高いです。」「操作性が良いです。」「効率が良いです。」などのメリットの話が先行し、最後にリスクの話がある気がしますが、今回のセミナーではのっけからリスクの話をするということに、少しびっくりしました。

なぜリスクの話が先行したかというと、これさえクリアできればその他に大きな問題は生じない、という確信が先生にあるからで、リスクを理解し、それを排除することで、自信を持って治療計画を立てることができますよ、というメッセージでした。

挙げられたリスクは私も普段から意識しているものでしたが、リスクに対する考え方を改めて学べましたし、リスク排除のためのテクニックもアップデートされており、勉強になりました。

次に印象に残ったのは「答えは一つではない。」とおっしゃっていたことです。答えを決めつけるのではなく、様々な可能性を考えながら、ケースバイケースで選択する。矯正治療の限界を意識しながら、患者さんの希望をどこまで叶えられるかを考える。リスクの排除が完全にできないなら、どのリスクを請け負うのかを決める。人生は選択の連続だが、治療も選択の連続だとおっしゃっていました。

インビザラインではクリンチェックという3Dシミュレーションを作成しますが、実はそこでは希望的観測をもとに、あり得ない動きや結果を作り出すこともできます。しかし、それは矯正治療の限界を超えているので、現実化しません。ですので、理想に近い現実を見つける必要がありますが、それも一つではないということです。なかなか哲学的ですね。

第2回目は約1ヶ月後なので、それまでに今回の内容を咀嚼して、次の講義に備えたいと思います!

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