歯みがき粉っていつからあるの?〜歯みがき粉の歴史と種類〜
こんにちは、藤沢ギフト歯科・矯正歯科の歯科助手です。
突然ですが、皆さんは11月8日は何の日だったかご存知ですか?
言うまでもないですね。「いい歯の日」です!
この「いい歯の日」は、日本歯科医師会が「8020運動」の一環として平成5年に設定しました。(8020運動については過去の院長ブログのこちらからご覧ください)
以前こちらの歯の豆知識ブログで「歯みがき習慣っていつからあるの?」という記事を載せていますが、歯みがきのとき皆さんは何を使用しますか?大体の方は歯ブラシと歯みがき粉ではないでしょうか?
「いい歯」を保つために必要なのは自身にあった歯ブラシだけでなく、歯みがき粉選びも重要ですよね。
今回は歯みがき粉の歴史と種類を簡単にご紹介したいと思います!
普段私たちが使用している歯みがき粉ですが、いつ頃からあったのでしょうか?
調べてみると…その歴史は古く、約3,500年前まで遡ります。
歯をみがくという習慣自体は紀元前500年頃のインドでお釈迦様が提唱しましたが、食後のケアとしての歯みがき粉についてはさらに遡って紀元前1,500年頃の古代エジプトの医学書に世界最古とされる歯みがき粉のことが記されています。
それは「ビンロウ(タンニン)」「ハチミツ(虫歯予防・甘味料)」「火打ち石(研磨剤)」「緑青(細菌抑制効果、殺菌作用)」「乳香(抗菌作用・芳香剤)」「ナイル川沿岸の土(研磨剤)」を混ぜ合わせた物だそうです。ちょっと想像がつかないですが、虫歯には効果がありそうな感じがします。
4世紀頃には「食塩」「黒コショウ」「ミントの葉」「アイリスの花」を混ぜたものを使用していたようです。塩も殺菌効果があるので効果的ですね。
また、古代ローマ人は「ポルトガル人の尿」を購入して使っていたそうです!(なぜポルトガル人なのでしょうか…?)
尿を歯に塗るなんて!と思いますが、歯のホワイトニング剤の主成分には「過酸化水素」または「過酸化尿素」が含まれているので、古代ローマ人は尿の成分が歯を白くすることを知っていたのかもしれませんね。
一方日本では、江戸時代に庶民が歯をみがくようになりました。それまではお茶で口をすすいだり塩をつけてこするという方法でしたが、江戸の商人が「丁字屋歯磨」という歯みがき粉を売り出しました。この歯みがき粉の主な成分は「琢砂(研磨剤)」と「丁字」「龍能」という漢方を混ぜたもので、「口臭予防」や「歯を白くする」というキャッチコピーだったそうです。
その後長い年月を経て、現代の歯みがき粉はドイツで生まれました。20世紀初頭までは液状のものが主流でしたが、ドイツ人薬剤師がチューブタイプの練り歯みがき粉を発明したそうです。
なお、日本初のチューブ入り練り歯みがき粉が誕生したのは明治44年、小林富次郎商店(現・ライオン株式会社の歴史はこちら)の「ライオン固練りチューブ入り歯磨」というものでした。
その後歯みがき粉はどんどん進化を遂げ、現在ではいろいろな種類のものがあります。
形状
①ペースト状
②ジェル状
③液状
④粉状
これらは使用している歯ブラシやどのように歯をみがきたいかによって使い分けられます。
効果
①虫歯予防
②知覚過敏用
②歯周病予防
③ホワイトニング
④口臭予防
⑤お子様向け
これらはどのような目的で歯をみがくかによって使い分けられます。また、用途によってフッ素、発泡剤、研磨剤、殺菌成分などさまざまな成分が入っています。
当院で取り扱っている歯みがき粉だけでもこんなにたくさんの種類があります。
どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね?
そんな時はぜひ当院へご相談ください!人それぞれにお口の環境や悩みは違います。
当院では「いい歯」を保つために患者さまにあったブラッシング方法や、歯ブラシ、歯みがき粉の選び方もご提案しておりますので、藤沢にお住まいの方も、そうでない方も、藤沢ギフト歯科・矯正歯科にぜひお越しください!