毎日の歯磨きは歯ブラシだけ?〜もう補助的清掃用具と言わせない!フロスや歯間ブラシの重要性〜
こんにちは、藤沢ギフト歯科・矯正歯科の歯科衛生士です。
日頃お口のメンテナンスをさせていただいている時に思う事があります。。。
それは「歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)の知名度ってこんなに低いんだ、、、!」
という事です。
「1日3回磨く」「寝る前の歯磨きが重要!」は定着してきてるように思いますが、
実際、日常の歯磨きで、歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)を使わずに、歯ブラシだけで磨いてる方は少なくないのではないでしょうか。。。
※ちなみに、寝る前の歯磨きは、洗浄効果のある唾液の分泌が寝ている間は減る為、口の中の細菌が増殖します!そのため寝る前はよりしっかり磨きましょう!という重要性があります。
驚きの洗浄力!
歯ブラシだけで歯を磨いた場合、どれくらい汚れが取れると思いますか、、、?
実は、歯ブラシで取り除けるプラーク(歯垢)は全体の約60%程度なんです!半分程度、、
せっかく磨いたのに残りの約40%は歯に汚れが残ったままになってしまいます。
虫歯や歯周病のリスクを下げるためには、プラーク除去率を最低でも
80%以上にすることが理想とされているため、
悲しいことに、歯ブラシだけでは虫歯や歯周病予防の効果は
あまり多く期待できないということになってしまいます、、、
歯ブラシは、歯の表面のプラークや汚れは除去できますが、
「歯と歯の間」には毛先が届きにくくプラークを取りきれません。
虫歯のできやすい部位を見ても、歯と歯の間が代表として挙げられます。
この残量した「歯と歯の間」のプラークが問題となるのです。
この部のプラークを効果的に除去するためには、歯間ブラシやデンタルフロス(糸ようじ)が有効です!
ある研究によると、プラーク除去率は歯ブラシだけですと58%なのですが、
歯ブラシに加えてデンタルフロスを用いると86%となり、1.5倍になります!
更に、歯ブラシに加えて歯間ブラシとデンタルフロスを併せて用いると
90%近くまで向上するとのことでした!
歯ブラシ以外の清掃用具を使用すると、
プラーク除去率がぐん!と上がることがお分かりいただけたでしょうか。
動機付けるには、、
少し前までは、歯間ブラシやデンタルフロスを補助的清掃用具と言っていましたが、
補助的ではなくむしろ歯ブラシ同等メインの清掃用具として推奨されています。
ですが、分かっていても、なかなか行動に移すのが難しいのが習慣づけです。
実際私も、歯科衛生士の学校に通い、歯科医院で働き始めてやっと身についた習慣ですので、習慣化することの大変さには十分理解をしているつもりです(笑)
まずはなぜ使う必要があるのか、なぜ磨かないといけないのかを知っていただくと
自然と習慣がついてくるものかと思っています。
ぜひ過去のブログを参考にしてみてください。
自分に合った清掃用具を
使い慣れないうちは多少時間がかかり、面倒臭いかもしれませんが、
慣れてくると歯間ブラシとデンタルフロスの両方を使っても2〜3分程度で磨くことができます。
また、自分に合った清掃用具を見つけるのも最大のポイントです!
指に巻き付けるタイプのデンタルフロスを好む方もいれば、
ホルダーに糸がついたタイプのウルトラフロスなら簡単で頑張れる!など、、
ちなみに私はまさにそれで、Y字のウルトラフロスを使用してから
毎日フロスを通す習慣が身につきました(笑)とても簡単です!
また、虫歯予防にはフロス(糸ようじ)、歯周病予防には歯間ブラシと、
それぞれ使いやすさと用途が違ってくるため、
自分には今、何のケアが必要なのかを知ることも重要です。
歯周病の歯茎に、一生懸命デンタルフロスを通すよりは
ピッタリあったサイズの歯間ブラシを通して磨く方が効率良く改善に近づくことができます。
細すぎてもダメ、、太すぎてもダメ、、、な歯間ブラシは
自分の歯茎に合ったサイズ選びも重要なポイントです。
最後に
今回は歯ブラシ以外の清掃用具の重要性についてお話ししました。
・歯ブラシだけだと全体の約60%しか磨けていないこと、
・歯間ブラシやフロスを使用して初めて虫歯や歯周病の予防ができること、
・お口の症状によって清掃用具が変わってくること、、、
なかなか日常では知られる機会が少ないことがほとんどです。
皆様一人一人にしっかり伝えていくには、
歯科医院に来ていただいたその時間が絶好のチャンスだと思っています。
せっかく歯科医院に来てくださったそのチャンスを、
歯磨きについても知っていただけるいい機会にできるよう、
藤沢ギフト歯科・矯正歯科スタッフがアイデアをご提案させていただきます。
ご自身にあった清掃用具やその使い方などについても、お気軽にぜひご相談ください。
皆様のご来院を心よりお待ちしおります。
参考文献➡︎ライオン 歯と歯の間のケア方法