こんにちは。藤沢ギフト歯科・矯正歯科の黒木です。

今度、藤-teria内にあるつどいの広場で、小さいお子様をもつお母さん方に、歯の話を少しさせていただくことになりました。

1歳前後の子供が多いということですので、自分の子供がそれくらいだった頃を思い出しながら、何を話そうかと考えています。

いくつか話したいことはありますが、指しゃぶりのことも皆さん気になるんじゃないかと思いました。

 

指しゃぶりはいつまでOK?

何を隠そう、私の子供もバッチリ指しゃぶりを継続中です(笑)

現在2歳5ヶ月。起きているときはあまりしゃぶらなくなってきた気がしますが、寝るときはだいたいしています。

いつまで、指しゃぶりをしていても良いのか?ということは、指しゃぶりをする子の親は気になるところですよね。

 

改めて調べてみたところ、いろいろな考え方がありましたが、歯並びに影響が出ていないのであれば、4歳までは焦らず様子を見て良いと思いました。

4歳を超えても指しゃぶりが続くようなら、やめられるように、少しずつ対応策を講じていく。遅くとも5歳の間にやめる。

と考えるのが良さそうです。→参考資料https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2006/006503/018/0513-0515.pdf

そもそも、なぜ指しゃぶりをするのか?

指しゃぶりは、お母さんのお腹にいる頃から始まります。これは母乳を飲むための練習だと言われています。生まれた後は、口に物を入れるための練習という意味や、自己刺激という意味があるようです。指も口も感覚が鋭いので、どちらも刺激できる指しゃぶりは気持ちが良いわけです。

1歳半~2歳頃が指しゃぶりのピークです。この頃は30%程度の子供が指しゃぶりをしていて、3歳では20%、5歳では10%と徐々に減ります。自我が芽生え、他人と過ごすことが多くなる中で、自然にやめていきます。

しかし、それでも残る指しゃぶりは、固着した指しゃぶりとなり、なかなかやめられません。背景には、喜びや楽しさの不足、不安やストレスなどの心理的背景があると言われていますので、原因の除去に焦点を当てる必要があります。

スウェーデンの歯学書に、3歳児の50%がおしゃぶりをつかているか、指しゃぶりをしていると書いてありました。日本では3歳児の指しゃぶりは20%程度ですので、おしゃぶりをしている子を合わせてもそこまで多くならないと思います。

この違いは子育てスタイルの違いが原因のようです。欧米では、乳幼児期から専用のベッドにひとり寝をさせ、添い寝を行わないなど、自立した個としての子育てを重視します。一方日本では、お母さんがいつでも隣にいる、ということが多いですね。欧米では、口や皮膚を通した接触刺激が満たされないので、赤ちゃんが指しゃぶりで自己刺激をする機会が多いということです。どちらが良いのかは、わかりませんが、面白い話だと思いました。

指しゃぶりの歯並びへの影響

歯並びへの影響に関して言及すると、やはり頻繁に指しゃぶりをする子供は、歯並びに影響が出ています。上下の前歯が噛み合わない開咬や、出っ歯が多くあり、その他には奥歯が一部交差している噛み合わせなども見られます。

しかし、そんなに焦る必要はなく、4~5歳頃までに指しゃぶりをやめると、自然に治っていくことが多いです。指しゃぶりをやめても、自然に治らない場合は、舌の動き方や、その他の癖が原因になっていないかを見極め、対策をとります。子供の矯正に関してはこちら→https://www.gift-dental.com/treatment/ortho03.html

私の次男は、指しゃぶりで見事に出っ歯になっています(笑)。長男は指しゃぶりはなかったので、その点は大丈夫ですが、笑うと歯肉がかなり露出します。

次男が3歳を過ぎて、自然に指しゃぶりをやめていくのか、そして、歯並びがどう変化していくのかを観察するのは、結構楽しみです。加えて、長男の歯肉の露出も、今後どう変化していくのか興味深いです。

また、いずれこの場で報告したいと思っています。

今回、小さいお子様のいらっしゃるお母さん向けの話のご依頼を頂いたことで、改めて勉強し直す良い機会になりました。他にも、自分が困ったことや、気がついたことを改めて掘り出して、整理しておこうと思います。

藤沢にお住いの方も、そうでない方も、お子様の歯のことで心配なことがありましたら、藤沢ギフト歯科・矯正歯科までご相談ください。

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