冬に増える、顎関節症
こんにちは、藤沢ギフト歯科矯正歯科の歯科衛生士です。
寒さが本気を出してきましたね、
そんな冬に増えると言われている顎関節症について、今回はお話ししていきます。
みなさまは、
「朝起きたら、顎がつかれている。」
「無意識に噛みしめている時がある。」
「口が大きく開かない時がある。また、痛くて口を大きく開けられない。」
などの症状を感じた時がありますか?
これらの症状は顎関節症に多く見られる症状です。
実際、当院でも顎の痛みや、口が開かないを主訴にご来院される患者様が少なくありません。
顎関節症は、顎の関節と、その顎に関連する筋肉(咀嚼筋)の病気です。
かかっている人の割合が多く、女性に多い疾患として知られており、
大きく4つに分類されます。
種類
Ⅰ型 咀嚼筋痛障害
口の開け閉めや、食べ物を噛むときに下顎を動かす筋肉(咀嚼筋)に炎症がある状態を言います。
筋肉の緊張や、咀嚼筋の“筋肉痛”とも言われています。
Ⅱ型 顎関節痛障害
顎関節を包んでいる組織や靭帯に障害が起こっている状態を言います。
顎の骨の関節には、顎が動く際、骨と骨が擦れないようにクッションの役割を果たす関節円盤が存在します。
関節円盤によって顎の開け閉めはスムーズに行われますが、
この関節円盤が変形することにより、顎の骨がひっかっかり痛みを伴う障害がおこったりします。
Ⅲ型 顎関節円盤障害
関節円板が正常な位置からずれたり、変形してしまっている状態を言います。
下顎頭が変形した顎骨円盤に引っかかり、引っかかりが外れてさらに前に出るときに
「ガクン!」と音がします。
口を開け閉めしてる際に、過度にカクンカクン鳴るのはこの顎関節円盤障害です。
Ⅳ型 変形性顎関節症
顎関節を構成している骨(下顎頭)が変形してしまっている状態をいいます。
進行期の変形性顎関節症では、間接円盤の摩耗や変形等が起こり、下顎頭が露出したり骨そのものの変形が生じたりします。
原因
顎関節症は、様々な要因が組み合わさることによって、症状が起こると言われています。
主に
•不良なかみ合わせの状態
•精神的なストレス(緊張や不安、気分の落ち込みの持続)
•頬杖などの日常生活での癖
•歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム)
•歯列接触癖のような口腔習慣
などが原因の一つとして挙げられます。
冒頭に書きましたが、冬に寒くなると無意識に食いしばる傾向から
顎に負担がかかり、顎関節症を起こす場合もあるそうです。
癖や習慣など、この中に心当たりがある場合は、
まずは改善を試みてみるのも一つ手かも知れません。
治療方法
マッサージ
一番簡易的に取り組めるのが自身で行うマッサージです。
・人差し指と中指に力を入れ、こめかみ辺りに縁を描くように押す
・同様に、頬や顎の関節部に円を描くように押す
これを朝晩5分ずつ行います。
顎の筋肉の緊張を解くことにより改善を試みる方法です。
自己暗示療法
寝る前に「今日は食いしばらない、今日は食いしばらない、、今日は食いしばらない!」
と念じます。
少し信じ難いかもしれませんが、寝る前に強く念じたことが
寝てる間も記憶として残り、意識的に食いしばりを防ぎます。
マッサージと並行して行う事をお勧めします。
またもう一つ、自己暗示療法にも似ていますが、
日中の食いしばり(TCH)=歯列接触癖を防ぐ方法もあります。
通常、何もしていない時、上下の歯は接触していません、
TCHは顎関節症と同じく、ストレス等の原因により日中も歯をくいしばっている癖を言います。
この無意識の習慣には、デスクの周りや、冷蔵庫、玄関等、目の当たるところに付箋やメモを貼り「食いしばらない!」と意識することが大切です。
マウスピース
マウスピースを装着する事により、上下の歯と歯の接触がなくなり、顎間節への負担を軽減します。
通常、夜間寝ている間使用するためナイトガードとも呼ばれており、歯科医院で型取りを行い作成します。
マウスピースの使用により歯軋りや食いしばりがなくなるという訳ではありませんが、
歯の擦り減りを防止したり、歯の位置を保定するといった役割も果たします。
マッサージや自己暗示療法で改善を試みたけど難しかった場合、
マウスピースを作成するのが良いかと思います。
まずは金額のかからない方法から試してみましょう。
顎関節症は、放置していると悪化する場合がある為、歯科医院への受診をお勧めします。
当院ではマウスピースの作成も行なっており、症状にあわせた治療法をご提案させていただきます。
少しでも心当たりがある方はお気軽にご相談下さい。
藤沢市にお住まいの方も、そうでない方も、皆様のご来院心よりお待ちしております。